顔の中心に位置する鼻に目立つ腫れや赤みが現れると
見た目の問題だけでなく痛みや違和感による不快感も重なり
日常生活におけるストレスが増してしまいます。
とりわけ鼻の内部や付け根付近に現れるしこりや腫れは、
見た目が一般的な肌トラブルのニキビと似ていることから
多くの人が軽い症状だと捉えてしまいがちです。
しかし実際には軽度の皮膚の異常ではなく、感染や炎症によって
悪化する恐れのあるめんちょうという症状が
隠れていることもあるため、注意が必要です。
めんちょうは、最初は赤みと小さなふくらみだけだったものが
数日で急速に腫れ、押すと激しい痛みを伴うようになることもあります。
鼻のできものの中でこうした症状は、皮脂腺や毛穴に
雑菌が入り込むことで発生し、特に鼻のように
皮脂の分泌が多い部位ではリスクが高まるのです。
問題は見た目がニキビと似ているために、思春期にできやすい
皮膚トラブルと混同されやすく対処が遅れてしまう点にあります。
たとえば市販のニキビ用スキンケア用品で済ませたり、
手で触れて刺激してしまったりすることが
悪化の原因となることも少なくありません。
症状が強く出ているにもかかわらずそのままにしておくと
腫れが拡大し、膿がたまって破裂する危険性もあります。
悪化を防ぐための正しい判断と対処法
鼻周辺に発生するニキビに似た炎症性の腫れであるめんちょうに、
多くの人がまず行うのはスキンケア製品の使用や
温めて様子を見るといった自己流の処置です。
しかしながら原因となる状態によってはこうした対処が
逆効果となる場合があり、めんちょうの症状が長引いたり
より深刻な結果を招くおそれがあります。
特に皮膚の奥にまで炎症が及んでいる場合は表面的な処置では
改善せず、むしろ刺激によって炎症が広がるリスクがあるため
無理に触れたり潰したりすることは避けるべきです。
ましてや放置や自己判断はNGで、腫れや赤みが短期間で拡大し
強い痛みや熱感を伴う場合は、体全体の反応で免疫機能が
働いている可能性があるため、全身的なケアが必要になることもあります。
こうしためんちょうのケースでは、皮膚の状態を悪化させないために
早急な医師の診察と適切な処置が不可欠です。
必要に応じて外用だけでなく体の内部に働きかける方法が
選ばれることもあり、医療機関での管理が安全かつ
効果的な改善への近道になります。
ニキビと似たような症状であっても、その発生メカニズムが
異なることから、正確な診断がなければ適切な治療を選ぶことができません。
繰り返し同じ場所にできる場合や強い痛みが伴う場合には、
特定の体質や生活習慣が影響している可能性も考えられ
総合的な見直しが求められます。